万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

自衛隊が米軍による対北軍事制裁に参加するもう一つの意義

小野寺防衛相、新型ICBMの見方=北朝鮮ミサイル「かなりの能力」―参院予算委 アメリカによる対北軍事制裁の可能性が高まる中、日本国の自衛隊についても、対米軍事協力が現実味を帯びてまいりました。昨今、安保法制の整備もあり、自衛隊の参加は、日米…

北朝鮮の核・ミサイルによる脅迫効果の無効化を

北朝鮮 重大報道で「『火星15型』の発射実験に成功」 古来、戦争の勝敗は、優位兵器の保有によって左右されてきました。たとえ兵数や武器数で優ってはいても、相手方が自国よりも圧倒的に優位な武器を保有している場合には、あえなく敗北を喫する運命が待…

生活保護費の使途-パチンコは許されてパソコンは許されないのか?

「PCは人から借りられる」生活保護費の返還命じる判決 報道に拠りますと、東京地方裁判所は、生活保護費の返還訴訟において、パソコン購入は「自立更正のための出費」には当たらないとして、原告側の主張を退けたそうです。この裁判、もとより生活保護費の…

秋田県が危ない-北朝鮮のテロに警戒を

漂着の木造船から8人の遺体…秋田・男鹿の海岸 ここ数日、秋田県に関するニュースが立て続けに報じられております。北朝鮮からの木造漁船による8人の漁民の漂着に次いで、今月26日には、秋田空港ターミナルビルで4時間に亘る停電が起きています。 北朝鮮か…

危うい公明党・創価学会の“歴史認識”

韓国大統領の訪日招請=北朝鮮対応で結束確認―公明代表が会談 先日、韓国を訪問した公明党の山口那津男代表は、安倍首相の親書を懐に文在寅大統領との会談に臨んだものの、懸案となっております“慰安婦問題”につきましては、一言も触れず終いであったそうで…

立憲民主党:希望の党の失速は明日の我が身では?

各紙の世論調査によりますと、現在、立憲民主党の支持率は自民党に次ぐ第二位を維持しており、野党陣営において筆頭の地位にあります。この勢いに乗じてか、北朝鮮情勢が緊迫する最中にあっても、集団的自衛権の行使を違憲とする立場を表明しております。 立…

国民に“二重思考”を強いる皇室問題の病理

眞子さま、来年11月4日結婚式=納采の儀は3月4日近年の皇室を見ておりますと、国民の多くが底知れない不安を感じさせる“何か”があります。それは、直感的に“何かが違う”と感じさせるものなのですが、今日の皇室問題を“二重思考”の観点から眺めますと、…

皇統断絶は日本国の滅亡か?

一連の不可解な動きにより皇室に対する不信が深まる中、日本国民は、天皇、並びに、皇室とは何か、という根本的な問題に直面しているように思えます。こうした中、評論家の三橋貴明氏が、自身のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」において皇統断絶亡国論を…

5月1日改元案の怪

退位日程の決定に向け 来月1日に皇室会議 本日の報道によりますと、官邸が予定していた年始改元案が断念され、5月1日、あるいは、4月1日改元案が浮上しているそうです。5月1日が第一候補のような書きぶりですが、この案、一体、誰が、どのような経緯…

国土交通相の公明党“独占”問題-悪しき少数者支配

自民党と公明党との連立政権には、一つの特徴が見受けられます。それは、公明党が国土交通大臣のポストに執着している点です。 2004年9月の第二次小泉内閣の改造時に北側一雄氏が同ポストに抜擢され以来、公明党議員による国土交通大臣就任が目立っておりま…

EUと“一帯一路”の合わせ鏡に映る哀れなギリシャの姿

経済界の合同訪中団きょう出発 習政権の政策見極め、過去最大250人 現在、ギリシャでは、ピレウス港の中国国有企業による買収に留まらず、不動産分野では外国人購入者の4割を占めるほど中国人による購入が増加しているそうです。ソブリン危機に端を発す…

中国は対話解決がベストなら何故軍拡するのか?-素朴な疑問

日米防衛相が1月に会談 小野寺五典氏が訪米し対北圧力協議 イージス・アショア視察も あくまでも核・ミサイル開発の放棄に応じようとしない北朝鮮問題に対して、アメリカは、軍事的圧力を強めると共に、武力行使をも辞さない構えを崩しておりません。その一…

皇室・王室の“生前譲位ラッシュ”は偶然なのか?

サウジ汚職取り締まり、拘束や銀行口座凍結がさらに拡大 サウジアラビアでは、現在、ムハンマド皇太子による汚職摘発を名目とした粛清の嵐が吹き荒れています。同皇太子への権力集中が顕著となる中、サルマン国王も、“生前譲位”の意向を示していると報じられ…

トランプ米大統領アジア歴訪の吉凶

中国の北朝鮮特使「大きな動き」 トランプ氏がツイート トランプ米大統領のアジア歴訪において、北朝鮮問題解決への布石が打たれたことは確かなようです。真っ先に動きを見せたのは中国であり、北朝鮮に特使を派遣すると発表しています(もっとも、特使派遣…

座間市事件の闇-怪しい単独快楽犯説

ロープ買い足し殺害か=計10本、未使用も―アパート9遺体・警視庁 9人にもの若い男女が、アパートの一室で無残な姿で発見された座間市事件。殺害方法の猟奇性故に日本社会を震撼させた大事件であり、マスメディアも、連日トップニュースとして報じてきま…

習近平主席の“皇帝気取り”は自己矛盾

日中関係「新段階へ押し上げる」=TPP新協定、早期発効に努力―安倍首相 中国では、先月の18日に首都北京で開催された中国共産党第19回代表大会を機に、習近平国家主席が権力基盤を固めたとする見方が有力です。その自信の現れか、アメリカのトランプ大統…

朝鮮半島有事に韓国は38度線を開放すべき

韓国軍 亡命の北朝鮮兵士は徒歩で軍事境界線越え 朝鮮半島における有事が現実味を帯びる中、厚生労働省は、北朝鮮からの難民の日本国内への流入を想定し、収容施設内の感染症対策の検討に入ったそうです。大量難民の発生は、朝鮮半島有事に伴うリスクとして…

トランプ大統領“南シナ海仲介発言”のリスク-仲裁判決はどうなるのか?

南シナ海問題仲介に意欲=米越首脳、北朝鮮問題など協議 トランプ米大統領は、アジア歴訪第4番目の訪問国であるベトナムにおいて、南シナ海問題に関する極めて微妙な発言をいたしております。その発言とは、「仲介や仲裁が必要なら、いつでも知らせてほしい…

中国の南北対話再開要請は何を意味するのか

中国の習主席、韓国に北朝鮮との対話再開促す=新華社 トランプ米大統領がアジア歴訪の第三番目の訪問国である中国を離れ、APECへの参加のために次なる訪問国であるベトナムへと向かったまさにその日、同様に同地を訪れていた中国の習近平国家主席は、韓国の…

TPP11は中韓の“トロイの木馬”か

新協定、20項目凍結=6カ国締結で発効―名称は「包括・先進的TPP」 トランプ米大統領が正式に脱退を表明したことで暗礁に乗り上げたTPP。ベトナムのダナンで開催されている今般のAPECでは、カナダのトルドー首相が難色を示したことで予定されていた首脳…

アメリカは単独武力行使に正義を掲げよ

米中首脳会談 北朝鮮問題で温度差が浮き彫りに トランプ米大統領のアジア歴訪の山場でもあった米中首脳会談では、注目されていた北朝鮮問題については、両国間の立場の隔たりが浮き彫りになったようです。同大統領が対北武力行使に含みを持たせる一方で、習…

米中首脳会談―「キッシンジャー構想」は中国に有利

北の非核化で米中合意、商談成立も…首脳会見 アメリカのトランプ大統領は、アジア歴訪の第三番目の訪問国となる中国を訪れ、中国の習近平国家主席との首脳会談に臨んでいます。報道に因りますと、懸案となっていた貿易不均衡問題では、米中間において28兆円…

トランプ大統領訪韓-韓国は中国の玄関口か?

米大統領、元慰安婦を抱擁=歴史問題クローズアップ―韓国 アメリカのトランプ大統領は、アジア歴訪の最初の訪問国である日本国を発ち、次なる訪問国である韓国に到着しました。北朝鮮問題の緊迫化を考慮すれば、大統領訪韓を機に日米韓の結束が謳われるはず…

「パラダイス文書」の謎-中国共産党幹部の名がない

今月5日、国際調査報道ジャーナリス連盟によって公表された「パラダイス文書」には、英国のエリザベス女王もその名を連ねており、第二の「パナマ文書」の衝撃が世界を走ることとなりました。租税回避地におけるオフショア投資に関する同文書には、著名な王…

石破元幹事長の“トランプ大統領冷遇の薦め”に対する疑問

「反トランプ」に留意を=自民・石破氏 報じられるところによりますと、石破元自民党幹事長は、来日中のトランプ米大統領に対する安倍首相の破格の厚遇について、米国内におけるトランプ政権の低支持率を取り上げ、“留意すべき”とする見解を示したそうです。…

トランプ大統領のアジア歴訪は歴史に何を刻印するのか?

トランプ米大統領、初来日=6日に安倍首相と会談―北朝鮮にらみ結束確認へ 本日、アメリカのトランプ大統領夫妻は、大統領専用機であるエアフォースワンから米軍横田基地に降り立ち、アジア歴訪の最初の訪問国である日本国に到着しました。アジア諸国への訪…

教育無償化の対象は誰なのか?ー移民問題とのリンケージ

教育無償化政策については、凡そ殆どの政党が、‘右向け右(左向け左か?)’の如く同じ方向を向いているようです。この方向性は国連の方針とも連動しているようですが、ここで思い出されるのは、民主党政権時代の2010年に起きた、“子ども手当”の支給対象をめ…

アメリカのリベラルは国際法秩序を放棄したのか?-米中関係は“ツキディデスの罠”では説明できない

本日のダイアモンド・オンラインの記事に、「偶然や不確実性が戦争突入を加速させる! 新旧大国の関係と米中両国の今後を考える」と題して、ハーバード大学のグレアム・アリソン教授の著書、『米中戦争前夜』が紹介されておりました。同記事は要約ですので正…

習近平国家主席は“ビッグ・ブラザー”か?

中国の習主席、北朝鮮との「関係発展望む」 金委員長の祝辞に返礼 ジョージ・オーウェルの『1984年』は、理想郷であるユートピアとは正反対の邪悪に満ちた世界を描くディストピアの代表作です。奇しくも中華人民共和国建国の年と同じ1949年に公表された同作…

“中国封じ込め戦略”は周辺諸国の当然の帰結-“中国の夢”は帝国主義

報道に因りますと、トランプ米大統領のアジア歴訪を前にして、中国の崔天凱駐米大使は、ワシントンD.C.の中国大使館で開いた記者会見において、日米印豪の協力の下で進められている新たな「インド洋・太平洋戦略」に対して強く牽制したそうです。「中国の封…