万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

慰安婦問題合意-政府説明の”内外使い分け”が効かない時代の反発

慰安婦問題合意に「失望」 保守層、ネットで首相に反発 日本国内のメディア等では、慰安婦問題に関する日韓合意に対する反発は、保守層に限定されているかのように報じています。しかしながら、ヤフーが実施ているネット世論調査の結果では、およそ7割が”評…

慰安婦合意―日本国はアメリカに”捨て石”にされたのか?

米政府 韓国系団体に活動の自制呼びかけ 今月28日に、電撃的外相の訪韓で合意に達した慰安婦合意は、あまりにも予想外の展開に、日本国内に激しい衝撃をもたらしました。世論調査によりますと、日本国民の7割を越える圧倒的多数がこの合意を評価しておりま…

日本国民は慰安婦合意を受け入れていない

【「慰安婦」日韓合意】韓国メディア「劇的妥結」と速報 韓国野党は「受け入れられない」と反発 昨日、日韓外相会談の結果として、慰安婦問題に関する両国間の合意内容が声明として発表されました。日本国内のネット上では、合意内容のあまりの酷さに”売国奴…

慰安婦問題-アメリカは誤解しているのか?

慰安婦問題、合意なら米が歓迎声明 日韓外相きょう会談 本日午後から、韓国のソウルでは、慰安婦問題について日韓の外相による交渉が行われております。2時頃には両外相による声明が発表されるのではないか、とする見通しもありましたが、今のところ、音沙…

慰安婦問題-対日20億円要求で馬脚を露わにした韓国

【岸田外相訪韓】韓国、20億円の拠出を要求 日本は拒否 「像の撤去」と「請求権協定再確認」など文書化迫る 28日に外相会談 明日に予定されている慰安婦問題をめぐる日韓外相会談を、日本国民の多くは、固唾を飲んで見守っているのではないかと思います…

慰安婦問題-”蒸し返し”より重大な韓国の歴史捏造の罪

【岸田外相訪韓】元慰安婦支援で日韓“折半”出資案が浮上 韓国の蒸し返しを封じる狙い 今月28日に予定されている日韓外相会談では、漏れ伝わるところによりますと、妥結案として、日本国、あるいは、日韓両国の折半で新たな元慰安婦支援基金を設立する案が浮…

慰安婦問題-日本国民に冷淡な日本国政府とマスコミ

外相訪韓「電撃的」と韓国メディア、大きな関心 懸案となってきた慰安婦問題の”妥結”を図るため、岸田外相が年内に韓国を訪韓する件について、日本国内のメディアでは、日本側が韓国世論を満足させる解決案を提起できるか、否かに焦点を当てた報道が目立ちま…

日韓請求権協定は破棄されるのか

昨日、日韓請求権協定について韓国の憲法裁判所が示した脚下の理由は、あくまでも”審査の対象外”というものであり、当協定締結を合憲と認めたわけではありませんでした。つまり、将来において、”違憲”となる含みを持たせているのです。 マスメディアの反応を…

日韓請求権協定-消滅したのは日本国民の請求権では?

日韓請求権訴訟、遺族側の訴え却下…韓国憲法裁 本日、韓国の憲法裁判所において、日韓請求権協定を憲法違反とする訴えに対して、”審査の対象ではない”とする判断が示されたと報じられております。戦後補償をめぐる裁判の経緯を見ておりますと、韓国側が、如…

議員の育児休暇取得-ネガティヴな権力の私物化?

自民党若手議員が育児休暇の取得を検討 報じられるところによりますと、自民党の若手議員が育児休暇の取得を検討しているそうです。衆議院事務局によれば前例がないそうですが、国会議員の育児休暇には首を傾げざるを得ません。 民間の企業であれば、育児休…

中国最大の偽装は共産党の”プロレタリアート偽装”

中国、IMFへの出資3位に 米議会承認へ、日本に肉薄 ピルズベリー氏の『China 2049』によれば、中国の国家戦略の基本的な手法は、相手を巧妙に騙す”偽装”にあります。表面に見えている姿だけで中国を判断すると、真の姿を見誤るリスクがあるのです。 とこ…

オリンピックは消滅するのか?-巨額費用問題

東京五輪費用、1兆8千億円 当初の6倍、大幅な公的資金投入避けられず 大会組織委試算 2013年9月、2020年のオリンピック・パラリンピック開催地に東京が決定した時、日本国内は、歓迎の声で沸返りました。しかしながら、この時、国民の多くが実際の経費負…

米利上げで中国経済は縮小方向へ?

債券ファンドから131億ドル流出、米FOMC前=週間調査 米FRBの利上げを前にして、既に、131億ドルもの資金が債権ファンドから流出したと報じられております。巨額の資金流出は、早くも利上げの影響力を見せつけておりますが、米利上げは、中国の金融立国…

産経前支局長無罪判決-慰安婦問題における”見返り要求”に警戒を

不信感の一つ解消=浅羽新潟県立大院教授―産経前支局長無罪 昨日、ソウル中央地裁において、大統領に対する名誉棄損罪で在宅起訴されていた産経前支局長に対して無罪の判決が示されました。大方の予想が有罪であっただけに、無罪の主文が読み上げられた際に…

自己矛盾に満ちた習演説-南シナ海の対中取締もOK?

習主席、「中国式空間」拡大狙う=ネット自由より秩序―世界大会主催、反応冷ややか 報道によりますと、中国の習近平主席は、浙江省で開催されていた「世界インターネット大会」において、「法に基づき良好なネット秩序を構築し、ネット空間を無法地帯としな…

テロと偏見-偏見は善行によってのみ払拭される

イスラム教徒への偏見反対を=「日系収容は最も暗い歴史」―米大統領 アメリカ国内で発生したテロ事件は、イスラム教徒に対するアメリカ国民の警戒心を強める結果となりました。イスラム教徒入国禁止発言にも拘わらず、トランプ氏の支持が上昇したのも、アメ…

中国に時間を与えるリスク-”航行の自由作戦”年内見送り

人工島周辺航行、年内見送り=米軍、IS掃討に集中―ロイター報道 アメリカ政府は、中東におけるIS掃討に集中するために、中国との摩擦を避け、年内にも予定されていた南シナ海での”航行の自由作戦”の第二弾を見送る方針と報じられております。来年1月には…

早くも金融立国化を選んだ中国経済の危うさ

ヨーロッパ復興開発銀行 中国の加盟承認へ 一昔前、”日本国は製造業を捨てて金融立国を目指すべき”とする主張がマスメディアを賑わしておりました。主要産業の製造業から金融業へのシフトは、イギリスやアメリカが歩んだ先進国の発展プロセスであると…。 と…

テロこそ”偏見・差別”の元凶では?-イスラムの連帯責任

偏見や差別「IS利する」=イスラム教徒への嫌がらせに懸念―米大統領 世界各地においてイスラム過激派によるテロ事件が発生していることから、非イスラム諸国では、イスラム教徒に対する嫌がらせも報告されています。社会的な分裂や対立が懸念されておりま…

トランプ氏首位独走の理由-民主主義の証?

トランプ氏支持、依然首位=イスラム教徒入国禁止表明後―米大統領選 イスラム教徒の入国禁止という過激な発言が物議を醸しつつも、トランプ氏は、なおも共和党の大統領候補者として独走体制を維持しております。民主党のみならず、党内からも手厳しい批判を…

農村戸籍も一党独裁の欠陥の現れ-”農村票”がない中国

中国政府、ブラックチルドレン1300万人に「戸籍」付与へ 中国政府は、一人っ子政策の闇とも言える無戸籍者(黒孩子)を救済するために、戸籍を付与する方針を決定したと報じられております。この方針、先日の一人っ子政策の廃止とも関連しており、既に生…

安易なトランプ氏叩きは無責任-テロ対策の代案を

英 トランプ氏の入国禁止求める署名30万超 来年のアメリカ大統領選挙を前にして、共和党候補として独走中のトランプ氏。ところが、銃乱射事件を機に、イスラム教徒の入国を禁じる発言をしたことから、内外から厳しい批判を浴びております。 イギリスでも、…

上海ユダヤ人難民資料-日本国に冷淡なユダヤ人

南京市当局、世界記憶遺産に登録した資料を初公開 中国は、今年の”南京大虐殺資料”の世界記憶遺産登録に続いて、次回のユネスコの審査では、上海ユダヤ人難民資料の登録を目指していると報じられております。ところが、この資料、ある重要な事実が消されてい…

深刻な北京の大気汚染は一党独裁の欠陥証明

深刻な大気汚染で緊急措置=市民生活に影響―北京市 中国の首都北京では、PM2.5による大気汚染の最高レベルである”赤色警報”が発令され、深刻さを増しております。「外出は自殺行為に等しい」と言うぐらいですから、相当な汚染度です。 ところで、急激な産業…

国民国家悪玉論への疑問-非国家集団も戦争・内乱・テロの要因

第二次世界大戦後、国民国家は戦争を興す元凶と見なされ、批判の的となってきました。各国の飽くなき国益の追求こそが、戦争の主要因である、と…。 この見解に立脚しますと、国家から構成される国民国家体系は平和に対する重大な脅威であり、それ故に、平和…

”米中新時代”ではなく”ユダヤ・華人連合”では?

「IMF(国際通貨基金)」のニュース 先日、IMFが人民元のSDR構成通貨への採用を正式決定した件について、”米中新時代”の象徴と見なす見解があるようです。アメリカ政府は、当初、人民元のSDR入りに強固に反対していながら遂にこれを認め、人民元の国際通貨化…

地球外生物は神の存在を証明する?

宇宙からロンドン・マラソン参加=ISSでランニングマシン使用―英 幼い頃、望遠鏡を覗きながら、何時の日か、人類が、この広い宇宙のどこかに住んでいる宇宙人と遭遇する日が訪れるかもしれない、とわくわくした経験を持つ方も少なくないのではないかと思…

南シナ海問題なき日中関係改善のリスク

日中与党、関係改善で一致=谷垣氏「東シナ海協力成果に」―交流協議会6年ぶり再開 日本国の与党、自民公明両党と中国共産党が「与党交流協議会」を開き、ガス田の共同開発など、東シナ海での協力促進で認識の一致を見たそうです。しかしながら、この関係改…

翁長沖縄県知事の意見陳述は自分のため?

辺野古代執行訴訟 翁長知事意見陳述全文 昨日、福岡高裁那覇支部で開かれた辺野古代執行訴訟の第一回口頭弁論において、沖縄県民の民意の尊重と自治権の侵害を訴えてきた翁長知事が陳述を行っております。全文を読んでみますと、感情論に終始している印象が…

人民元のSDR採用-中国の”偽装自由化”に注意を

人民元のSDR採用に潜む落とし穴 IMFでは、時期尚早の声を押しやって、遂に人民元のSDR構成通貨の採用を決定したそうです。SDRへの採用条件として、中国は、人民元の取引自由化を約束したとも報じられておりますが、この約束、空手形になる可能性があるのでは…