万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

何故、北朝鮮はグアムを狙うのか?

8月29日に発射され、日本国上空を通過して太平洋上に落下した中距離弾道ミサイル「火星12号」について、北朝鮮の最高指導者とされる金正恩委員長は、「侵略の前哨基地であるグアム島を牽制するための意味深長な前奏曲だ」と述べたと伝わります。予告してい…

反理性的行動こそ“北朝鮮”の戦略では?

金正恩氏「日本人驚がくさせる」=火星12「成功」、米グアムへの前奏曲―北朝鮮 今般の北朝鮮によるミサイル発射は、北朝鮮側の主観的な立場に立てば、アメリカ、並びに、同盟国である日本国に対する武力による威嚇であり、朝鮮戦争の延長線上にあります。…

北朝鮮の奇襲ミサイル発射問題-注目される緊急安保理での中ロの出方

北朝鮮ミサイル 日米両国の連携けん制する狙いも 本日早朝、グアム沖へのミサイル発射を予告していた北朝鮮は、突如、日本海方面に向けてミサイルを発射し、東北地方の上空を越えて襟裳岬東の太平洋上に落下したと報じられております。通告なしのミサイル発…

オバマ前政権が北朝鮮核保有容認路線であった疑い

北朝鮮発射は「挑発」=「平和的圧力」継続―米国務長官 アメリカのオバマ前大統領と言えば、“核なき世界”に向けて積極的に取り組む姿勢が評価され、2009年には、ノーベル平和賞も受賞したことで知られています。米ロ間では、戦略核弾道の削減を約する新戦略…

経済特区の怪しさ-主権放棄を意味するのか?

北方領土においてロシア側が経済特区を設置した一件は、経済特区とは何か、という国際社会で考えねばならない新たな問題をも提起しているように思えます。何故ならば、ロシアによって経済特区が設置されれば、日ロ間での懸案となってきた主権問題が解消され…

経済優先の誤算-日本国政府の対ロ・対中政策

政府、ロシアの北方領土経済特区に懸念を伝達 「共同経済活動に悪影響」 今月23日に、メドベージェフ首相が北方領土に経済特区を設置する決定に署名したことから、日本国政府は、ロシア側の動きに神経を尖らせております。昨年12月のプーチン大統領訪日に際…

黒幕の表舞台登場で変わる北朝鮮問題への対応

ロシア戦略爆撃機、朝鮮半島周辺を飛行 日韓機が緊急発進 先日の米韓合同軍事演習の実施、並びに、ハリス米太平洋軍司令官やハイテン戦略軍司令官等の米軍幹部の訪韓に対して、北朝鮮の「北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会」なる団体は、早速、“超強硬…

イスラムテロの源流-古代の“戦争恍惚師”

スペインテロ、初動捜査に批判 事前察知の可能性指摘 ヨーロッパ諸国ではイスラム過激派によるテロ事件が相次ぎ、先日、スペインのバルセロナで起きた自動車暴走事件でも、罪なき100名以上の人々が死傷する痛ましい惨事となりました。何故、イスラム教徒は無…

中国企業の日本上陸ラッシュの行方-懸念される二重構造化と中国支配

一昔前の“グローバル化”のイメージとは、全世界が一つの市場に統合され、“無国籍化”した巨大グローバル企業群が自由自在にビジネスを展開する開かれた市場、というものでした。この状態も果たして“理想”と言えるかどうかは疑問なところですが、現実は、この…

憲法第9条に書くべきは無法国家への対応-第9条改正案

憲法改正問題については、安倍首相は、現条文を維持したまま第3項を書き加える加憲の立場にあるそうです。公明党への配慮とも推測されますが、憲法に書くべきは、無法国家への対応ではないかと思うのです。 国と国民の安全をまもることこそ、国家の基本的な…

“ユダヤ人”はユダヤ至上主義を捨てたのか?

「人種差別は米国にいらない」4万人デモ アメリカでは、シャーロッツビルでの衝突を切っ掛けとして、白人至上主義者に対する抗議活動が活発化しており、マサチューセッツ州のボストンでは、“人種差別は米国にいらない”として4万人規模のデモも発生したそう…

偽旗戦略と“ジパング”-現代への警告か

<仙台市議会>新会派「市民ファースト」に都民ファが不快感「連携の事実も連携の予定もない」マルコ・ポーロの『東方見聞録』と言えば、日本国を金を豊富に産する黄金の国と描き、日本国を初めて西欧に紹介した書として知られています。“ジパング”という国…

民間人の犠牲を忘れた“九条信者”のエゴイズム

憲法第9条を金科玉条とし、交戦権、並びに、軍隊の放棄を以って平和が実現すると訴える人々は、自らに正義があると信じ、平和主義者を自認しております。しかしながら、“九条信者”と称される平和主義者は、真に日本国と国民の将来を考えているのでしょうか。…

北朝鮮問題-話し合い解決より交渉抜きの徹底制裁の方がまし

対北朝鮮外交、軍事的裏付け必要=バノン氏発言否定―米国務長官 北朝鮮の核・ミサイル開発問題は、北朝鮮側が表明していたグアム沖に向けたミサイル発射実験を停止したことから、一先ずは小康状態が保たれています。しかしながら、実験中止を以って一件落着…

中国上場企業の共産党末端組織化の狙いとは-国策企業への転換

本日8月17日付日経新聞の第一面には、“中国企業「党の介入」明文化”という見出しが躍っていました。中国共産党が企業経営の意思決定に関与できるよう、四大銀行や通信王手を含む上場企業の288社が定款を変更したというものです。企業側が自発的に定款を変更…

アメリカの分裂を回避するには-マイノリティー優遇策の是正を議論すべき時では?

白人至上主義めぐる衝突 米大統領「双方に責任」に批判高まる 目下、アメリカでは、白人至上主義グループと人種差別に反対するグループとの間で暴力を伴う激しい衝突が起きており、メディアも連日、この話題を興奮気味に報じています。その一方で、北朝鮮問…

日本国が耐え難きを耐えたのは何であったのか

不戦と平和、誓い新たに=72年の歩み、首相「不動の方針」―東京で戦没者追悼式 本日8月15日は、昭和天皇による終戦の玉音放送があった日です。正式に戦争が終結したのは降伏文書調印がなされた9月2日ですが、ポツダム宣言の受託が内外に向けて表明され…

731部隊問題に日本国はどのように対応すべきか

8月13日の晩、NHKスペシャルでは、『731部隊の真実-エリート医学者と人体実験』と題した番組を放映しておりました。731部隊とは、満州国に設置されていた大日本帝国陸軍の防疫・生物兵器に関する研究機関であり、80年代から小説家の森村誠一氏が『悪魔の飽…

中国は米軍の対北先制空爆を容認した?

北朝鮮に「あらゆる手段」用意=米仏首脳電話会談でトランプ氏 北朝鮮がグアム島沖に向けて弾道ミサイルを発射する計画を表明したことから、朝鮮半島情勢は、緊迫の度合いを強めております。8月11日には、米中首脳の間で電話会談が設けられましたが、注目さ…

ビットコインとモンゴルの政府紙幣-通貨発行益の掌握

「ビットコイン・仮想通貨」のニュース 紙幣については、それが政府紙幣であれ、銀行券であれ、“詐欺”の一種であるとする批判があります。物としては僅かな価値しかない“紙切れ”が印刷された額面の価値を持つのですから、紙幣とは何とも不思議な存在ではあり…

北朝鮮問題の新たな分析枠組とは-善性悪用戦略論

米大統領、軍事報復を示唆=北朝鮮のグアム威嚇に警告―「見たことない事態起きる」 今日、朝鮮半島情勢は緊迫の度を強め、米朝関係は一発触発の様相を呈しております。同盟国である日本国政府も、北朝鮮によるミサイル発射に備えた防衛体制に入っており、風…

韓国人徴用工問題は常設仲裁裁判所での解決も選択肢

三菱重に賠償命じる=女子挺身隊訴訟で韓国地裁 先日、戦時中に挺身隊員として名古屋市内で“強制労働”をさせられたとして、韓国人女性とその遺族が日本国の三菱重工を相手取って損害賠償を求めていた訴えに対し、韓国の光州地裁は、同社に対して1200万円の賠…

ASEAN諸国は法の保護を捨てるのか?―中国への妥協は命取り

ASEAN外相会議終了 北朝鮮への対応で溝埋まらず 2017年8月7日からフィリピンで開催されていたASEAN閣僚会合は2日間の日程を終えて閉幕となりました。今年は、南シナ海問題にせよ、北朝鮮問題にせよ、中国への配慮が目立った会合となり、ASEANの結束…

マスコミは言論の封殺者?-“多様性”の欠如した‘皇室’報道

天皇退位期日、19年春望む声=年末年始は多くの宮中行事 マスコミは、日頃より、常々言論の自由や報道の自由の重要性を主張し、多様な意見の表明が許される社会の実現を訴えてきました。しかしながら、近年の‘皇室’報道等をみる限り、マスコミこそ、言論の…

中国が恐れる対北石油禁輸後のシナリオー中北戦争と内乱

「過去最大の経済制裁」 安保理が北朝鮮制裁決議を全会一致で採択、石炭・海産物の全面禁輸 今月5日、国連安保理では、北朝鮮に対して主要輸出産品である石炭や海産物の全面的な禁輸を、中国やロシアも含めた全会一致で決議しました。過去最大の経済制裁と…

被爆者の方々へのお願い-現代に生きる人々の命も守ってほしい

保有、非保有国双方が協力を=核兵器禁止条約めぐり安倍首相 本日8月6日は、人類史上、初めて原子爆弾が投下された日として記憶されております。被爆地である広島、並びに、長崎の惨状を知る者は、誰もが二度と繰り返してはならない悲劇としてその犠牲の重…

被爆者の方々へのお願い-現代に生きる人々の命も守ってほしい

保有、非保有国双方が協力を=核兵器禁止条約めぐり安倍首相 本日8月6日は、人類史上、初めて原子爆弾が投下された日として記憶されております。被爆地である広島、並びに、長崎の惨状を知る者は、誰もが二度と繰り返してはならない悲劇としてその犠牲の重…

憲法第9条の根本的誤り-なくすべきは戦争原因では?

自民、改憲案の秋提出見送りへ…支持低迷で 安倍内閣が目標として掲げてきた憲法改正は、内閣支持率の低迷を受けて先送りとなる見通しのようです。秋の臨時国会に予定されていた自民党の憲法改正案も、慎重な議論を要するとして、先延ばしの方針が示されてお…

”共産党は腐敗して無能”-正直なAIが中国に革命をもたらす?

AIが「共産党は無能」と批判=中国ネット大手、サービスを停止―香港紙 中国では、インターネットサービス大手・テンセント(騰訊)がAIとの対話プログラムのサービスを提供していたそうです。このサービス、思いもかけぬ事態から停止に追い込まれたという…

親中派の河野太郎外務大臣起用は日本国民に対する裏切り

改造内閣の閣僚名簿発表…総務相に野田聖子氏 昨日の夕刻頃から、マスメディアでは、内閣改造に関連して、河野太郎氏の外務大臣起用が取り沙汰されておりました。このニュースを耳にした国民の多くは、マスメディアの希望的観測であり、実際には外務大臣に起…